一括査定サイトの落とし穴。

最近では、複数の不動産会社に一括で査定を依頼するWEBサイトを利用される方も多くなってきています。
このようなサイトを一括査定サイトと呼んでいます。
この一括査定サイトは利用者は無料で依頼できるため、「所有不動産の資産価値を知りたい」、「相続した(相続予定の)遺産分割の参考にしたい」、「離婚のための財産分与の参考にしたい」など、売却の意思がなくても気軽に利用できますが、不動産会社は売主からの1件当たりの依頼に対して、一括査定サイトを運営する会社に1～2万円の情報料を支払っています。
そのため、費用がすでに発生しているので、売却依頼欲しさに電話やメール、訪問など、様々な手法でアプローチしてきます。
一度に何社もの不動産会社から同じような電話がかかり、中にはしつこく勧誘してくる会社もありますし、売却の意思がないことを伝えると、態度が悪くなったという事例もあると聞きます。
売却依頼の契約欲しさに査定価格を根拠もなく高く提示してくる業者もいるという事にも注意する必要があります。
しかも、提示された査定額は買取価格ではないので、その価格で売れる保証はありません。
何社も競合させて査定額をつり上げたとしても、その価格で買う人がいなければ売れ残るのです。
このように、一見便利な一括査定サイトですが、反面デメリットの多い方法でもあるのです。

利用する際には上記の点を十分に理解したうえで利用しましょう。